鎌倉 (旧鎌倉郡) の歴史を訪ねて    
       成就院  から   虚空蔵堂、星の井  へ     鎌倉 極楽寺坂 周辺 をめぐる   
      
    
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   鎌倉極楽寺坂に成就院があります。紫陽花の咲く参道が人気です。この地は弘法大師(空海)が江ノ島へ行く途中、護摩行をしたと伝えられています。
 極楽寺坂の坂ノ下には虚空蔵堂があります。そのわきには鎌倉十井の一つ星の井があります。

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  極楽寺 ・ 極楽寺坂 周辺
 
 
 
<< 成就院へのアプローチ >> 
 

     江ノ電「極楽寺駅」 から  極楽寺坂切通 へ  徒歩 およそ 200m  
     江ノ電「長谷駅」 から  星の井どおり・極楽寺坂切通 へ  徒歩 およそ 600m   
    
 




   普明山 成就院 (ふみょうさん じょうじゅいん)   鎌倉         

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成就院 本堂 成就院 山門 成就院へ 極楽寺方面からの参道  
 
     
 
 平安期に弘法大師(空海)(こうぼうだいし(くうかい))が江ノ島に向かう途中、この地に留まり護摩行をしたと伝えられています。
 この霊地に、承久元年(1219)、鎌倉幕府第3代執権北条泰時(やすとき)が辰斎を開山に迎え建立したのが、普明山法立寺成就院(ふみょうさんほうりゅうじじょうじゅいん)です。
 元寇3年(1333)、新田義貞の鎌倉攻めのおり激戦の地となり寺は焼失しました。その後、江戸期の元禄年間(1688〜1703)に再びこの地に再建されました。

<<本堂、本尊など>>
 本堂は、安政3年(1856)ころ建てられた入母屋造り。本尊は不動明王像で縁結びのご利益があるといいます。本堂内部は公開されていませんが、本尊の不動明王像、弘法大師像、千手観音像、大日如来像、地蔵菩薩像、文覚上人荒行像などが安置されています。
 本堂前の庭に立つ不動明王像は、本堂内の本尊の分身とされています。
  
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成就院庭 弘法大師像 成就院庭 聖徳太子千三百年御念記念 成就院庭 成就院創立時五輪塔の一部  
 
     

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成就院庭 子安地蔵菩薩と子生石 成就院庭 不動明王像(本尊の分身といわれる) 成就院山門前 宝篋印塔  
 
     

<<参道>>
 由比ヶ浜の坂ノ下から極楽寺坂を七里ヶ浜方向に進むと、道が右にカーブし上り坂になるあたり左側に山に上る石段の道があります。これが成就院へ向かう参道です。参道を上り振り返ると由比ヶ浜を一望する景観が広がります。
 参道の石段は、人の煩悩の数と同じ108段あるといい、両側には般若心経の字数と同じ数の262株の紫陽花が植えられているといいます。紫陽花の咲く参道からの由比ヶ浜の景観は絶景で、そのころは特に多くの人が訪れます。
  
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成就院 紫陽花の咲く参道 成就院 略縁起 成就院 参道 極楽寺側  
 
     
 
   極楽寺坂切通 (ごくらくじざかきりどおし)   鎌倉七切通、鎌倉七口 の一つ         

 極楽寺坂切通は、極楽寺(正元元年(1259)に創建)開山の忍性上人(にんしょうしょうにん)が開いたといいます。鎌倉七切通(鎌倉七口)の一つです。新田義貞の鎌倉攻め(元寇3年(1333))のおりは激戦の地となったことでも知られています。(稲村ヶ崎の戦い)
 「新田義貞の鎌倉攻め」、「稲村ヶ崎の戦い」に関しては、次のページを参照してください。
 稲村ヶ崎・稲村ヶ崎古戦場  のページへ

 大正時代までの切通の道は成就院の山門あたりの高さを通っていたといいます。しかし、道は掘り下げられ幅も広げられ自動車も通れるようになりました。往年の様子はほとんど残っていません。
 極楽寺駅方面からたどってみます。極楽寺駅近くの櫻橋前の分岐から鎌倉方向、切通の道を下っていきます。右手すぐに(伝)上杉憲方の墓といわれている石塔があります。100mほど進むと右手の山腹を上っていく石段の道が見えます。成就院参道の極楽寺側の上り口です。切通の道はそこから100mほど下ると左手に、「極楽寺坂切通の碑」「日限地蔵尊」を見ます。そのすぐ先、右手の山腹に石段の続く成就院参道の坂ノ下側の上り口が見えてきます。さらに道を進み50mほどで左に虚空蔵堂へ上る石段とその傍らに星の井が見えてきます。この辺、道は星の井どおりとも呼ばれています。
  
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極楽寺坂切通 (右)成就院への参道(極楽寺) 極楽寺坂切通 極楽寺坂 (左)成就院への参道(坂ノ下)  
 
     

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極楽寺坂切通の碑 日限地蔵尊  
 
   


   虚空蔵堂 (こくぞうどう)   鎌倉 極楽寺坂 周辺         

 虚空蔵堂は成就院所有の境外仏堂で虚空蔵菩薩を祀っています。極楽寺坂切通しの道(星の井どおり)沿い坂ノ下にあり、御堂へ上る石段の傍らには星の井があります。
 星の井は、昔、この井の中に昼間も星の影が見えたことから,この名がついたといいます。
 天平年間(729〜749)、行基がこの地で虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を修している時、井戸から出る星の輝きを見て、底をさらってみると光り輝く石を得、行基はそれを虚空蔵菩薩の化身と思い,お堂を建ててまつったという言い伝えがあります。
  

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虚空蔵堂 虚空蔵堂 虚空蔵堂  
 
     
 
   星の井 (ほしのい)   鎌倉 極楽寺坂 周辺         

 鎌倉十井の一つです。星月の井、星月夜の井ともいわれます。昔、この井の中に昼間も星の影が見えたことから,この名がついたといいます。
 奈良時代の名僧・行基は,井戸から出てきた光り輝く石を虚空蔵菩薩の化身と思い,お堂を建てて祀ったという言い伝えがあります。
 井の横にある石段を上がると虚空蔵堂です。
  

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星の井 星の井 星月井(星の井)の碑  
 
     

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